けんぽの部屋
2022年04月18日
「+10(プラステン):今より10分多く体を動かそう」豊洲事業所健康管理室 保健師 内藤沙織

こんにちは。豊洲事業所健康管理室です。
定期健康診断や、人間ドックの結果は皆さんご覧になっていますか?
中には、医師や医療スタッフから「もう少し痩せましょう」「食事や運動をしましょう」
とアドバイスされた方もいるのではないでしょうか。

でも忙しくて生活習慣改善どころではない…
具体的に何をしたらいいのか分からない…
めんどうくさいな…
そんな方もいらっしゃるかもしれません。

今回は運動面でお役に立てればと思い、「+10(プラステン)」をご紹介させていただきます。

+10(プラステン)とは?

結論から言うと、『今より10分多く体を動かす』これだけです。
+10(プラステン)は、国民の健康増進の為に厚生労働省から示された「アクティブガイド」※1で推奨されているものです。

※1:健康日本21(第二次)の取り組みの一環として厚生労働省は「健康づくりのための身体活動基準2013」を策定しています。その内容をより国民に分かりやすく、実践しやすいように落とし込んだものが、「アクティブガイド」となっています。

何をしたらいいの?
アクティブガイドでは図のように、今の身体活動状況に応じて段階的な取り組みを示しています。

「厚生労働省,アクティブガイド,e-ヘルスネット,https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-01-002.htmlより引用」

そして具体的な『体を動かす』ですが、わざわざ“運動の時間”を確保せずとも生活や仕事の中で取り入れても構いません。

・歩く
・ストレッチする
・階段を使う
など、小さなことからでOKです。

極論かもしれませんが、在宅勤務が増えて座りっぱなしの場合、立つ時間を10分でも多くすることでも良いかと思います。

ちなみに、10分歩く=1000歩に相当するといわれています。
時間で区切るのもよし、視覚的に確認しやすいスマホの歩数計で普段の+1000歩を目標にするのもよいでしょう。

厚生労働省から、「おうちで+10(プラステン)超リフレッシュ体操」特設コンテンツも掲載しているので、参考にされてみてください。

https://www.smartlife.mhlw.go.jp/plus10

まずは、無理なく達成できるご自身の+10(プラステン)を見つけ、継続することが大切です。

+10(プラステン)の効果

厚生労働省では、+10(プラステン)の効果として以下のようなものをあげています。

・死亡リスク   2.8%低下
・生活習慣病発症 3.6%低下
・がん発症    3.2%低下
・ロコモティブシンドローム※2・認知症発症 8.8%低下
※2:ロコモティブシンドローム:運動器の障害で立ち座りなどの移動機能の低下をきたした状態

また、+10(プラステン)を1年間継続すると、1.5~2.0Kgの減量が期待できるそうです。

本当に10分でいいの…?と思うかもしれません。
確かに10分の運動は消費カロリーに換算するとほんの少しです。
でもその“少し”が、将来の自分をより健康に導く為の大きな一歩だと思います。

是非一緒に+10(プラステン)を見つけてみませんか?