けんぽの部屋
2023年08月24日
「私の健康法(頭の健康)」 健保事務長 鈴木善範

私の健康法として、以前「朝のウオーキングとゴルフ練習」を紹介しましたが、本日は頭の健康の観点で最近行っていることを紹介したいと思います。

昔から語呂合わせを使って歴史の年号などを覚えることは好きでした。特に自分なりに工夫して覚えたことは、覚えること自体が楽しかったりしました。(「白紙(894年)にもどす遣唐使」、「武蔵(634m)の国の東京スカイツリー」など一度頭に定着すると忘れません)。
しかし最近ちょっとしたしたことを思い出せないことが増えました。また昔から新たな電話番号やお会いした方の顔と名前等がすぐに覚えられたら、なんて良いのだろうと思っていました。
そんな中、記録力日本チャンピオンの「すごい記憶術」(著者:青木健)という本を読み、記憶術やメモリースポーツに興味を持ちました。

記憶力は、①覚える力+②思い出す力と表せるそうです。①覚える力は年をとっても若い人とあまり変らないが、年を取ってくると、②思い出す力が落ちるそうです。記憶力が低下したと感じるのは、思い出す力の低下によることが多いそうです。そして記憶力はちょっとした工夫で高められ、自分の知っているものや経験と関連させることを意識するだけでも大きく記憶に残りやすくなるそうです。

私は、頭の体操を兼ねて数字を覚える際に、二桁ずつ語呂合わせにして自分が連想しやすいストーリーに変換して覚えることをトライしています。例えば、月と地球の距離は 388,400kmですが、「月の土産(38)は、はしご(84)に載った狼(00)」といった具合です。
子どもは生きてきた時間が短い分、新鮮で感情豊かになりやすいので記憶に残るそうですが、わざとらしくオーバーにありえないような状況をイメージすると、子供が感じるように新鮮に記憶することができるそうです。

記憶は、海馬に一時記憶されたものが大脳新皮質に送られて記憶に定着するとのことですが、海馬が重要性を判断し、特に重要と判断した情報は大きく、それ以外の情報は小さく、バイアスをかけた状態で送られるそうです。
快感を伴う記憶は、海馬に「重要」と判断され強い信号として送られて長期記憶として定着し、一方興味のないことは、海馬から送られる信号が弱くなり長期記憶に定着しづらいそうです。
また海馬をトレーニングすると、やる気の向上、ストレスのコントロールにも役立つそうです。

皆さんも頭の体操を日常生活の中で取り入れてみてはいかがでしょうか。