けんぽの部屋
2025年6月24日
「自分をいたわる大切さ」 富士フイルム健康管理センター 保健師 山崎祥子

こんにちは。富士フイルム健康管理センターの山崎です。

この春、私は大学病院の看護師から産業保健師へと転職しました。新しい環境や未経験の職種に不安を感じることもありますが、同時に自分の生活を振り返るきっかけとなりました。

 

これまでの生活を振り返って

看護師として働いていた頃は、不規則な毎日でした。日勤の後に数時間仮眠を取って深夜に再び出勤したり、夕方から働き始めて朝焼けを見ながらタクシーで帰宅したりすることも珍しくありませんでした。

三交代制だったので食事時間はバラバラ。特に夜勤明けはジャンクなものが無性に食べたくなり、胃もたれは日常茶飯事でした。

夜勤中は常に緊張状態が続き、休憩中もなかなか眠れませんでした。交代勤務で体内時計が狂い、疲労困憊なのに寝付けない日が続くこともありました。

体がだるいな、気持ちが沈むな、と感じながらも、「仕事だから仕方ない」と流してしまったり、日々の疲労の蓄積から休日はベッドから起き上がれず気付けば何もせずに終わることもありました。

患者さんのために働くこと、医療現場でしか経験できないことにやりがいを感じながら働いていましたが、今振り返ると「もっとこうすればよかった」と後悔するセルフケア不足の日々だったと感じます。

 

産業保健師になって見つけた小さなセルフケア

これまでもセルフケアが大切だという認識はありましたが、忙しさを理由に自分を労わることを後回しにしてしまっていました。

転職をきっかけに、自分の生活を振り返ったことで、小さなセルフケアを意識的にするようになり自分の心身の声に耳を傾けられるようになったように思います。

最近できるようになったセルフケアは、本当に小さなことです。

・寝る前に好きなYouTuberの動画を見ながらストレッチをしてリラックスする

・自炊を頑張っているご褒美に、木曜日だけ好きな夜ご飯を買って帰る

・休日に近所を散歩して、きれいな景色を見て気分転換をする

                                                     

この数か月で、こうした小さなセルフケアの積み重ねが、自分の心身を大切にすることにつながり、心身共にゆとりをもって過ごせると実感しました。

 

皆さんも一度立ち止まって自分を労わることができているか振り返ってみませんか?

・体が喜ぶ栄養バランスを考えて食事を選べていますか。

つい、食べたいものばかりに偏っていませんか。

・ぐっすり眠り、心と体の疲れをリセットできていますか。

・体の不調や心の疲れといった小さなサインに気付き、自分に必要なケアをできていますか。

・週末や休日は自分に合った方法で、心身ともにリフレッシュできていますか。

 

日々忙しい皆さんも、意識して自分を労わる時間を作ってみませんか。

どんなに小さなことでも、きっと心と体の変化を感じられると思います。